教員紹介

前田 知人
ものづくり・サイエンス総合学科 准教授 / 博士(理学)

前田 知人 MAEDA Tomohito

ハドロン物理学

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出身地

  • 東京都文京区

趣味

  • 日常の出来事の観察、人の話を聞くこと、小さな疑問を調べること。

ご自身の研究分野・研究テーマについて教えてください。

私の研究分野は「ハドロン分光学」です。素粒子であるクォークとグルーオンから構成される複合粒子、ハドロンの構造と、その間に働く強い相互作用の解明を目指しています。対象となるハドロンの多くは生成直後に崩壊する不安定な状態にあり、その実体を捉えることが極めて難しい対象です。私は実験データと直接比較する「現象論」の立場から、データが示す複雑な現象の背後にある、相対論的束縛状態の実体を有効に記述する理論枠組みの構築に挑み、この分野の原理的な未解決問題の解明を目指しています。

総合の道・現在の専門分野に進んだ理由,現職に就かれるまでの経歴を教えてください。

大学院生の頃、X(3872)をはじめとする「エキゾチックハドロン」の発見に衝撃を受け、現在の専門に進みました。従来の模型に収まらない新粒子の存在に対し、私は恩師から受け継いだ「広がりを持つ(素)粒子模型」の視点から、ハドロンの実体を記述する独自の現象論的複合模型の構築を目指し、一貫して研究を続けてきました。その後、大学での研究・教育活動を経て現職に着任し、近年はこれまでの知見を活かしつつ、大学における教学データの収集・分析ならびに教育環境の基盤構築にも携わっています。

ご趣味について教えてください。

私の趣味は、(強いて言えば)日常の出来事を観察すること、人の話を聞くこと、そして小さな疑問を調べることです。街中や自然の中でふと目にした些細な現象に目を向け、それがどのような仕組みで起きているのかを考える時間にささやかな喜びを感じています。また、日本大学に所属していると多様な背景を持つ方々の話を聞くことができ、その声に耳を傾けることは、自分にはない新しい視点や発想に触れる貴重な機会となっています。これら探究の積み重ねは、研究における論理的思考を支えるだけでなく、学生の小さな変化や疑問に気づくための大切な基盤にもなっています。

物理学を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

入学時に専門を決めず、理工学の様々な分野に触れてから進路を選べるのが本学科の強みです。なかでも物理学は宇宙や素粒子の謎から、AI・量子技術の最先端までを網羅する「最強の OS」です。目先の流行技術はすぐに陳腐化しますが、普遍的な法則と本質を見抜く論理的思考力は一生色褪せません。特定の職業に縛られず、不確実な未来をも自在に泳ぎ切る「一生モノの思考力」をここで手に入れませんか?「なぜ?」と問い続ける好奇心を胸に、自然法則を解き明かす知の探究へ共に踏み出しましょう!